ぼくは小さい時から内気で、なかなか自分から会話の輪に入って行ったり打ち解けたりできないタイプでした。
三つ子の魂百までとはよく言ったもので、今でもそれは変わりません。
なので、ぼくは昔から輪の中心にいつもいるような明るい人に憧れていました。
ですが、大学生となり精神的にも大人になり、明るい人たちとも仲良くなれるようになると、彼らは口をそろえて「お前は落ち着いてていいよなあ。」と言ってきます。
ぼくから見れば、明るくて毎日楽しそうな彼らの方が数倍羨ましいのに、彼らはぼくのことを羨ましいと言うのです。
(もちろん方便が混じっている時もあると思いますけどね)
別の話でよくあるのが、「お前は彼女がいていいよなあ」ってやつです。でも当の本人は「いやいや、フリーで遊べる方がいいでしょ」と言い返してくる。
彼女がいる時は、もう少し自由に遊びたいなあなんて思ってフリーの人を羨ましく思う。逆にフリーの人は「こっちは彼女欲しくてもできないんだよ、彼女いるの本当に羨ましい」ってなる。(今の僕です 笑)
隣の芝生は青く見えるなんて言葉もありますが、恋愛はないものねだりの典型だと思います。
最近リアルタイムで感じたのは、総合商社で日々忙しく働く友人の山田は、仕事がなく時間を持て余しているぼくを見て「自分のペースで成長できるし、業後に自分の時間があって羨ましい」と言う。
でもぼくは忙しく働く山田を見て「たとえ忙しくて残業があっても、バリバリ働いて早く成長できて羨ましい」と思う。
まさに「お互いないものねだりしてるなあ」と思ったタイミングでした。
結局、自分が何を欲しているのか、どうしたいのかを明確にしないと、周りを見て「あっちのがいいなあ」とか「あいつのが恵まれてる」なんてやっかんで羨んでの繰り返しになると思います。
ぼくは、入社直後はバリバリ働きたいと思っていましたし、仕事がなくて辛い時期もバリバリ働きたいのにと思っていました。
ですが、今は適度に働き業後に自分の時間を作れるのもいいなと思っています。
まだ若干バリバリへの憧れがあるのですが、結局はないものねだりなので「あ、今ないものねだりしてるな」と気づいた時に「今の自分の生活も悪くないじゃん」としっかり見つめられるようにしていきます。
人生山あり谷ありですが、楽しんだもん勝ちですよね。楽しみましょう。